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ルール

詰将棋のルール

一般的にいわれる詰将棋のルールは、以下のとおりです:

  1. 攻め方(先手)は王手の連続で詰ます
  2. 攻め方は最短手順で詰ます
  3. 攻め方は手順の途中で得た駒を使うことができる
  4. 玉方(後手)は最長になるように逃げる
  5. 玉方は盤上の駒と先手の持ち駒以外のすべての駒を使える
  6. 玉方は無駄な合駒をしない

「あたり前じゃん」と思われるものも多くあると思います。1点目なんかは特にそうですね。

3点目も、書籍のルールには明記されていない場合もありますが、問題ありません。これも当たり前かもしれませんが、私は昔「詰将棋では取った駒を使うことはできない」と勘違いしていたので、念のためここでは記載しておきます。

「駒余り」について

先手が持ち駒を使い切らずに、余った状態で「詰み」になることを駒余りと表現します。駒を取って詰ますケースもあるため、詰将棋においては駒余りはNGという訳ではありません。中には、手順の途中で取った駒を使わずに詰ます作品もあると思います。一方で、駒余りする詰将棋は、あまり良くない作品と評価する場合もあるようですが、特段このサイトでは禁止はしません。

しかし、「初期配置の時点で手持ちにある駒を使わない」場合、そもそもその駒を手持ちにする必要がありませんので、これは禁止にしたいと思います

また、同じ手数で、駒余りする手順としない手順が存在する場合、「駒余りしない手順」を正解とするようお願いいたします。

「無駄な合駒」の補足

無駄な合駒1

6点目の「玉方は無駄な合駒はしない」について、私が詰将棋を始めたばかりの頃よく分からなかったので補足します。「そもそも合駒って何?」という方は将棋講座ドットコムさんのページを参考にしてください。

例えば、以下の1手詰めを考えてみます。

unnecessary-aigoma-example
不要な合駒の例

ここで、「▲3一飛成」と王手をかけます。

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▲3一飛成

後手が「△2一歩」のように合駒をすれば、1手延命させることが可能です。しかし、詰将棋においてはこの局面で「詰め」扱いとなります。

上記の例だと、合駒をしたとしても結局「▲2一竜」で詰んでしまいます。このように、次の手でもともと王手をかけていた駒で合駒を取った場合に、結局「詰み」となる場合、無駄な合駒となります。

無駄な合駒2

もう少し手数の多い例を見てみます。以下は、「▲6一飛成」と王手をかけた局面です

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▲6一飛成

ここで、「△5一歩」、「▲同竜」、「△4一歩」、「▲同竜」、、のように、合駒を繰り返えせば延命できるものの、最終的には「▲2一竜」で詰みます。そのため、これらも「無駄な合駒」となり、上記の盤面で「詰み」となります。

無駄じゃない合駒3

今度は無駄ではない合駒の例です。以下は、「▲3八竜」と王手をかけたところです。

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▲3八竜

次に「△2八歩」と合駒をします。

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△2八歩

これは「必要な合駒」となります。もともと王手をかけていた竜で2八の歩を取っても、詰みにならないからです。詰ますためには、「▲2七銀」と打つ必要があります。

無駄な合駒のまとめ

「無駄な合駒」は結構奥が深いようなで、意見が割れるケースも中にはあるようです。しかし、基本的には上記の考え方で問題ないと思います。もし間違えていたらご指摘ください。

合駒の種類

合駒が必要な場合で、特に駒の種類が問われない場合、点数が低い駒で合駒とするケースが多いようです。なので、基本的には「歩」で合駒し、二歩になる場合は「香」、香が置けない場合は「桂」となります。

これはルールというより、慣例かと思いますので、当サイトでは現時点ではルール化はしません。参考にしていただければと思います。