羽生九段、現役続行!!
会長退任を表明
2025年4月1日、日本将棋連盟会長の羽生九段が、次期の連盟の役員選に立候補しないと表明されました。つまり、2025年6月で会長職は1期で終了となることが決まりました。併せて、順位戦も継続する意向も表明されています。
詳しくはYAHOOニュースになっていますのでご参考まで。
羽生九段も、本件について以下のようにポストしています。
この度4月3日、4日に行われる日本将棋連盟の予備選挙に立候補はしない事を決めましたのでお知らせを致します。
— 羽生善治 (@yoshiharuhabu) April 1, 2025
理由としては昨年の創立100周年の事業が終わったこと、自分としてできる事はやりきったと感じている事、次の若い世代に将棋界を委ねたいと考えているからです。…
2024年度の羽生九段
2024年は将棋連盟100周年の年でした。甲子園球場での藤井竜王・名人と羽生会長の記念対局や、新将棋会館建設等、大規模な記念イベントが盛りだくさんでした。通常の会長業務にこれらも加わり、非常にご多忙な1年間だったと推察されます。
一方、棋士としては、順位戦ではB級1組から降格、竜王戦1組降格、長期間滞在した王将リーグから陥落、と羽生ファンにとっては非常に苦しい結果となりました。特に順位戦の降格については、羽生九段は永世名人の資格も保持しているため、進退も注目されましたね。フリークラス移籍や引退などの可能性も0ではなかっただけに、この数週間不安だったファンの方も多かったと思います。
そして、最終的に2024年度の羽生九段の勝率は約0.44でした。年度別戦績(『棋士成績DB』様)を見ると、キャリアの中で2番目に低い成績だったことが分かります。
2025年度の羽生九段に期待!!
もちろん、不調の原因は会長職が多忙で研究に時間が割けなかったこと以外にもあるのかもしれません。54歳といえば、普通の人間であれば肉体的なピークはとうに過ぎています。残酷かもしれませんが、生物的な宿命というか、それが普通です。企業の勤め人だって、だいたいの会社では50代で役職定年となり、肩書は全て外れ、下の世代にバトンタッチするための準備期間に入ります。
しかし、「あの人なら・・・!」と期待させてしまうのが羽生九段の魅力ですよね。昨年度の不調の原因はご本人しか分からぬことかもしれませんが、今後は研究に費やすことのできる時間が増えることは、間違いないかと思います。
プロ棋士の研究のブランクの大きさは私の想像が及びませんが、、、今の時代、課題となるような局面であってもも、AIがすぐに回答を出してくれるため、その研究の有無が勝敗に直結するようですし。いずれとしても、ファンとしては期待したいです!